2019年3月11日(月)-13日(水)
神奈川大学横浜キャンパス3号館206講堂
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Square Kilometre Array(SKA)は次世代センチ波メートル波電波望遠鏡計画で、2020年より建設が開始されます。日本SKAコンソー シアム(SKAJP)は、SKA先行機のひとつであるMurchison Widefield Array(MWA)プロジェクトに参加し、長波長電波観測を用いたサイエンスの提案・パイプライン開発などの経験を積み、SKAヘ向けた準備研究を着々と進めております。また近年では、SKAへの貢献をより顕著にするため、中国、韓国、台湾など東アジアとの連携強化も進めております。SKAの時代には、すでに運用開始されているALMA、Subaru HSC、LIGOの他、今後運用開始されるSubaru PFS、TMT、KAGRA、JWST、WFIRSTなどの次世代観測装置が登場し、これらの機器とSKAの相補的な活用が期待され、すでに様々な研究が提案されております。一方、東アジアでの連携では、その柱のひとつとしてEast Asia VLBI Network (EAVN)を用いた協力も期待されるなか、再電離・宇宙論のサイエンスは未だ十分に議論されているとは言い難い状況にあります。
このような現状を鑑みて、第5回となる今回の開催も前回から引き続きSKAとそれ以外の観測装置とのシナジーを意識した研究会とし、これまでより具体的な共同研究戦略を見出す場としたいと考えており、SKAはもちろんそれ以外の観測装置に関する研究に関する講演も募集致します。これまでSKAに関連した研究を行っきた方はもちろん、これまでSKAに携わっていない方々でも宇宙再電離、銀河・活動銀河核進化、宇宙論のサイエンスに興味がある方であればどなたでも参加を歓迎いたします。さらに、VLBIを用いた遠方宇宙と銀河進化のサイエンスに関しては、VLBIに関する招待講演に加え、科学検討班が考案したアイディアを基にその実現性や発展性を議論する時間も設ける予定です。本研究会は、春季天文学会への参加もしやすい日時・場所に設定しておりますので、是非多くの方々にご参加いただけると幸いです。
田村陽一(名古屋大学)、本間希樹(国立天文台)、松岡良樹(愛媛大学)、横山修一郎(名古屋大学)
講演は、途中質問ありで行う予定です。 講演時間は招待講演45分(35+10)、一般講演30分(20+10)を目安に準備をお願い致します。 3月11日 Session 1: 宇宙論, 座長:山内大介 14:00-14:45 横山修一郎 (Invited) 「宇宙論の諸問題」 14:45-15:15 箕田鉄兵「21-cm線観測による原始磁場の新たな制限」 15:15-15:45 Coffee break 15:45-16:15 田中章一郎「CMB弱重力レンズ効果と中性水素 21cm 線の相互相関の検出可能性 と宇宙論パラメータの制限」 16:15-16:45 安藤梨花 「天体物理学的効果の中性水素のクラスタリングへの影響」 16:45-17:15 吉浦伸太郎「MWA超低周波電波のデータ解析」 3月12日 Session 2: 宇宙再電離、座長:長谷川賢二 09:30-10:00 田中俊行「A New Simulation of 21-cm Signal in the Epoch of the First Stars」 10:00-10:30 安部牧人「初代星の影響を考慮した高精度初代銀河形成シミュレーション」 10:30-11:00 Coffee Break 11:00-11:30 島袋隼士「Recovering HII bubble size distribution with artificial neural network」 11:30-12:30 矢島秀伸「宇宙再電離期における原始銀河団形成」 12:00-13:30 Lunch 13:30-14:15 松岡良樹 (Invited)「遠方クエーサー探査と宇宙再電離」 Session 3: VLBI、 座長:長谷川賢二 14:15-15:00 本間希樹 (Invited)「SKA+VLBIによる電波天文学の新展開」 15:00-15:30 古谷庸介「JVN高感度少数基線による高赤方偏移AGNジェットの統計的研究」 15:30-16:00 Coffee Break 16:00-18:00 East Asis VLBI Networkに関する議論 16:00-16:30 長谷川賢二「EAVNを用いたEoRサイエンス」 16:30-17:00 山内大介「位置天文による低周波重力波の性質の検」 19:00-懇親会 1月9日 Session 4: 銀河進化、座長: 長谷川賢二 09:30-10:15 田村陽一 (Invited)「ALMA reveals early metal enrichment in the epoch of reinization」 10:15-10:45 竹内努「原子・分子ガスから探る銀河進化」 10:45-11:15 Coffee Break 11:15-11:45 河野海「電波光度関数の赤方偏移依存性及び計数の評価」 11:25-11:50 青山尚平「Comparison of cosmological simulations and deep submillimetre galaxy surveys」 11:50-12:00 市來浄與 Closing remarks
市來浄與(名古屋大学)、高橋慶太郎(熊本大学)、竹内努(名古屋大学)、長谷川賢二(名古屋大学)、山内大介(神奈川大学)