「宇宙磁場」2014(第3回)
開催趣旨
センチ波・メートル波電波で唯一の国際大型計画である Square Kilometre Array(SKA)の準備が、いよいよ本格化してきました。 これにより太陽から、星間物質、銀河、銀河団、宇宙論など、宇宙の様々な 階層に存在する磁場の起源と進化を紐解くことが期待されています。 そこで本研究会は、国内に広くSKA計画への門戸を開くことを目的とします。 次に様々な研究領域について世界的にリードする研究者を招待講師に招きながら、 国内磁場研究者と共に、日本独自の磁場研究を俯瞰し理解することを目指します。 そしてSKA計画を見据えた多角的な視点での議論を錬成することにより、 共同研究や装置開発の可能性の創出を狙います。 また今回は、通常の研究会に加えて偏波解析の講習会を開催致します。 電波干渉計JVLAとATCAへの観測提案・観測実施の方法の解説と、 JVLAのデータアーカイブからM51の偏波マップを作成する チュートリアルを実施します。こちらも奮ってご参加ください。 *本研究会で、皆様に広くSKA計画を紹介するとともに、 興味を持ってくださる方々の計画への参加を歓迎いたします。
日時・場所
日時:11月13日(木)9時45分 ー 11月14日(金)18時
場所:自然科学研究機構国立天文台 三鷹コスモス会館会議室
181-8588 東京都三鷹市大沢 2-21-1
電話:0422-34-3600
プログラム(☆招待講演、★一般講演)
11月13日(木)
セッション1 はじめに(座長:赤堀)
09:45 - 09:50 はじめに
赤堀卓也(鹿児島大)
09:50 - 10:10 ★SKA計画・日本SKAコンソーシアム
中西裕之(鹿児島大, 15+5)
10:10 - 10:30 ★SKA計画・サイエンス
高橋慶太郎(熊本大, 15+5)
10:30 - 10:40 休憩
セッション2 宇宙論的な磁場(座長:市來)
10:40 - 11:20 ☆第一世代天体形成と宇宙種磁場
須佐元(甲南大, 30+10)
11:20 - 11:40 ★宇宙論的2次摂動論における磁場生成
嵯峨承平(名古屋大, 15+5)
11:40 - 11:50 休憩
11:50 - 12:10 ★宇宙ガンマ線背景放射で探る宇宙論的磁場のヘリシティ
田代寛之(名古屋大, 15+5)
12:10 - 12:30 ★テレスコープアレイ実験で観測された
極高エネルギー宇宙線の異方性と磁場の影響について
木戸英治(東京大, 15+5)
12:30 - 13:10 昼食
13:10 - 13:30 偏波解析講習会1
VLAとATCAへの観測提案と実施の方法の解説
参加自由です
セッション3 銀河団・宇宙大規模構造の磁場(座長:中西)
13:40 - 14:20 ☆X線観測と銀河団・宇宙大規模構造
大橋隆哉(首都大, 30+10)
14:20 - 14:40 ★X線と電波で探る銀河団電波レリックの粒子加速過程
滝沢元和(山形大, 15+5)
14:40 - 14:50 休憩
14:50 - 15:10 ★衝突銀河団CIZA1359-48のATCA観測
赤堀卓也(鹿児島大, 15+5)
15:10 - 15:30 ★銀河団Abell2256のJVLA偏波観測結果
小澤武揚(鹿児島大, 15+5)
15:30 - 15:50 ★銀河団Abell1367の偏波解析の結果報告
高橋育美(山形大, 15+5)
15:50 - 16:10 休憩
セッション4 銀河・AGNの磁場(座長:高橋)
16:10 - 16:50 ☆星の偏光観測による銀河系磁場構造の測定
西山正吾(宮教大, 30+10)
16:50 - 17:10 ★パルサー観測からの天の川銀河電離ガスと磁場研究について
亀谷收 (国立天文台, 15+5)
17:10 - 17:20 休憩
17:20 - 17:40 ★近傍渦巻き銀河における磁場構造の形態分類
安楽健太(鹿児島大, 15+5)
17:40 - 18:00 ★銀河研究の新手法:偏波解消
赤堀卓也(鹿児島大, 15+5)
18:00 - 18:20 ★系外銀河ファラデースペクトルの統計的指標
田代雄一(熊本大学, 15+5)
18:20 - 18:40 ★MCMCを用いたQU-fittingの性能評価
出口真輔(熊本大学, 15+5)
18:50 - 20:50 懇親会(会場:コスモス会館)
11月14日(金)
セッション5 星間の磁場(座長:滝沢)
09:00 - 09:40 ☆プラズマ風と星間磁場
鈴木建(名古屋大学, 30+10)
09:40 - 10:00 ★超新星と衝撃波電子加速
前田啓一(京都大学, 15+5)
10:00 - 10:10 休憩
10:10 - 10:30 ★銀河ダイナモの大局的磁気流体シミュレーション
工藤祐己(千葉大, 15+5)
10:30 - 10:50 ★星間ガスの加熱・冷却を考慮した
銀河系中心部分子雲形成シミュレーション
栗原理(茨城大, 15+5)
10:50 - 11:10 ★重力成層を考慮した磁気リコネクションの
2.5次元MHDシミュレーション
岩本直己(茨城大, 15+5)
11:10 - 11:30 休憩
セッション6 太陽の磁場(座長:工藤)
11:30 - 12:10 ☆「ひので」の観測結果は宇宙磁場について何を語るか?
常田佐久(JAXA/ISAS, 30+10)
12:10 - 12:30 ★太陽電波の偏波観測と太陽磁場の導出方法
岩井一正(国立天文台, 15+5)
セッション7 総合討論
12:30 - 13:00 SKA宇宙磁場研究の日本の戦略:
偏波解消とファラデートモグラフィー
司会:祖父江義明(東京大)
赤堀卓也(鹿児島大)
高橋慶太郎(熊本大)
中西裕之(鹿児島大)
13:00 - 14:00 昼食(集合写真)
14:00 - 18:00 偏波解析講習会2
VLAのデータアーカイブからM51の偏波マップを
作成するチュートリアル(予約制)
参加者:滝沢、安楽、石倉、小澤、工藤哲、工藤祐、
高橋律、赤堀、中西、田代雄、大野、亀谷、
中道、加藤、岩井、高橋育、木戸、國友、出口
参加のみの方:
祖父江義明(東京大学)
石倉真緒(山形大学)
工藤哲洋(国立天文台)
熊崎亘平(名古屋大学)
高橋律裕(山形大学)
市來淨與(名古屋大学)
大野寛(東北文教大学)
中道晶香(京都産業大学)
加藤佑一(東京大学)
青木貴弘(早稲田大学)
國友有与志(京都産業大学)
主催:日本SKAコンソーシアム「宇宙磁場」科学検討班
世話人:
赤堀卓也(シドニー大学)市來淨與(名古屋大学) 工藤哲洋(国立天文台)高橋慶太郎(熊本大学) 滝沢元和(山形大学)中西裕之(鹿児島大学)
LOC:
工藤哲洋(国立天文台)赤堀卓也(シドニー大学) 中西裕之(鹿児島大学)
助成:
本研究会は国立天文台研究集会の助成を得て開催されます。