SKA-Japanワークショップ2015

開催趣旨

SKA (Square Kilometre Array)は次世代センチ波メートル波電波望遠鏡計画で 2018年から建設が始まり2020年から初期科学観測が始まる予定です。
日本では2008年に有志によりSKA-Japanが結成されて議論を進めて来ており、 現在メンバーは150人を超えています。特に今年度はSKAを用いて日本の研究者が どういうサイエンスを行っていくかを集中的に議論しており、 日本版サイエンスブックを出版する予定です。
今回のワークショップは この成果を広く天文コミュニティに発信し、さらに議論を深めるために 開催されます。ワークショップは基調講演と一般講演からなり、基調講演では SKA-Japanの科学検討班の代表が各トピックにおける日本のサイエンスについて 講演致します。
SKAのサイエンスは多岐にわたり、他の波長とのシナジーにも 大きなポテンシャルがありますので、多くの方々のご参加をお待ちしております。

日時・場所

日時:2015年3月3日-5日
場所:自然科学研究機構国立天文台 大セミナー室
181-8588 東京都三鷹市大沢 2-21-1
テーマ:「SKA-Japanが目指すサイエンス」

【プログラム】(○は基調講演)

3月3日(火)

10:00-10:10  「はじめに」高橋慶太郎(熊本大)slide
10:10-10:40  「SKA計画の概要と進捗」赤堀卓也(鹿児島大・SKA機構)slide
10:40-11:10  「SKAのサイエンス」杉山直(名古屋大)
11:10-11:30  「国立天文台より」小林秀行(国立天文台)

11:30-13:00 昼休み

13:00-14:00 ○「SKAで探る宇宙の夜明けと再電離」市來淨與(名古屋大)slide
14:00-14:20  「輻射流体的フィードバックを考慮した新しい再電離シミュレーション」長谷川賢二(名古屋大)slide
14:20-14:40  「Studying 21cm power spectrum with one-point statistics」島袋隼士(名古屋大・熊本大)slide
14:40-15:00  「21cm線観測で探る宇宙再電離と星形成史」矢島秀伸(大阪大)

15:00-15:20 休憩

15:20-16:20 ○「SKAによる宇宙論」山内大介(東京大)slide
16:20-16:40  「再電離の時期の21cm線輝線観測による宇宙論」大山祥彦(総研大・KEK)slide
16:40-17:00  「ミニハローからの21cm輝線で探る宇宙論」関口豊和(University of Helsinki)slide

17:00-17:10 休憩

17:10-17:40 議論

3月4日(水) 10:00-11:00 ○「SKAによるパルサーのサイエンス」高橋慶太郎(熊本大)slide
11:00-11:20  「パルサーの巨大電波パルスとSKA」三上諒(東京大宇宙線研)slide
11:20-11:40  「銀河系中心ブラックホールによる相対論検証」成子篤(東工大)slide

11:40-13:00 昼休み

13:00-14:00 ○「偏波解消とトモグラフィーで紐解く4次元宇宙磁場」赤堀卓也(鹿児島大・SKA機構)slide
14:00-14:20  「長波長電波観測に基づく銀河や銀河団磁場の構造と性質」小澤武揚(鹿児島大)slide
14:20-14:40  「ファラデートモグラフィー:広帯域偏波観測による新たな宇宙磁場探査法」出口真輔(熊本大)slide
14:40-15:00 休憩

15:00-16:00 ○「銀河進化 -- SKAがもたらす革新」竹内努(名古屋大)slide
16:00-16:20  「0<z<2 における銀河のガスの割合の進化: 観測とモデルの比較」諸隈佳菜(国立天文台野辺山)slide
16:20-16:40  「OH分子の超微細構造遷移線の吸収線を用いた温度決定」海老澤勇治(東京大)

16:40-17:00 休憩

17:00-17:30 議論

18:00-20:00 懇親会

3月5日(木)
10:00-11:00 ○「SKAによって展開される天体位置計測に基づくサイエンス」今井裕(鹿児島大)slide
11:00-11:20  「Spiral arm tomography of the Milky Way and synergy of SKA-VLBI with VERA projects」Ross Burns(鹿児島大)slide
11:20-11:50 ○「SKAによる時間領域の天文学: ダイナミックな宇宙の解明」青木貴弘(早稲田大)slide

11:50-13:00 昼休み

13:00-13:30 ○「星間物質」立原研悟(名古屋大)slide
13:30-13:50  「SKAによる太陽観測の可能性と日本の低周波太陽電波観測」岩井一正(国立天文台野辺山)slide

13:50-14:30 議論

ポスター講演

「輻射流体シミュレーションにおける再結合放射の影響」吉川耕司(筑波大)
「宇宙磁場を考慮した大規模構造形成」山崎大(国立天文台・茨城大)
「バリオンの超音速相対速度が球対称崩壊モデルに与える影響」淺羽信介(名古屋大)
「系外銀河のファラデースペクトルの統計的特徴」田代雄一(熊本大)
「パルサー観測と星間電離ガス」亀谷收(国立天文台水沢)
「Sensitivity for 21cm Bispectrum from Epoch of Reionization」吉浦伸太郎(熊本大)
「Scientific Activities Related to SKA in Taiwan」平下博之(ASIAA)

主催:日本SKAコンソーシアム

世話人:
高橋慶太郎(熊本大;代表)、竹内努(名古屋大)、萩原喜昭(国立天文台)、亀 谷收(国立天文台)